名作たち
このブログでは主に新作映画についての感想を書いてます。
しかし作品から受ける感動や衝撃の度合いは、やはり映画史に残る名作と呼ばれているものからの方がより凄まじかったりします。
ジャック・ロジェ
『アデュー・フィリピーヌ』
『オルエットの方へ』
ヴィターリー・カネフスキー
『動くな、死ね、甦れ』
『ひとりで生きる』
『われら20世紀の子どもたち』
今年はロジェとカネフスキーを見た年だと言っても過言ではないくらい、両監督の作品から得たものは計り知れません。
何といったらいいのかわかりませんが、これがオリジナリティというものか!と強く思い知らされます。
表面的な奇抜さや戦略的な目新しさではなく、その人からしか産み出せない、真の意味でのオリジナリティのある映画。
僕は只只それに圧倒されるしかなく、劇場を出るといつもため息を漏らしてしまいます。
そして幸福な無力感に包まれながらとぼとぼと家に帰るのです。
はあ、すげえなあ…、本当にすげえなあ…、と。