3月
『ハート・ロッカー』
『東のエデン劇場版2』
『NINE』
『時をかける少女』
『マイレージ・マイライフ』
これらの映画はとりあえず置いといて、何よりもユーロスペースで見た、ジャック・ロジェ監督『オルエットの方へ』が忘れられない。この作品を思い返すとあの三人組の女の子の姿と共に、いつもキラキラ輝くものが脳裏に浮かんでくる。それは一体何だろうか?「愛」か?「恋」か?いや違う、「好き!」だ!それは異性に対してだけのものじゃなくて、甘いワッフルや、海に沈む真っ赤な夕日や、トランプしながらのお喋りや、やっぱりカッコいい男子への、「好き!」っていうものすごく単純な感情。男にはキャパオーバーしてしまう、そんないっぱいの「好き!」がこのフィルムには焼きついている。そもそも「女子」と書いて「好」なんだと、アラタメテ思ってます!
でも僕が一番グッときたのは、イケてない男が怒って帰ったあと、三人のうちの地味な女の子が「からかいすぎて、悪いことした。彼のバカンスを台無しにした」って泣く所です。夏のほとぼりがふと冷めて、切なくなって後悔した。ここが一番好きです。
さていつも通りに、
『ハート・ロッカー』面白かったです。戦争の中毒性という主軸があり、その中で己の行為に葛藤する主人公。敵も味方も含めてあまり人間が出てこなくて、不気味且つ哀しい。
『時をかける少女』は仲里依紗のかわいさに尽きる。ストーリー・演出共に、もう少し現代っぽさが見たかった。
『東のエデン』は正直言うと残念。映画になってから尻すぼんだと思う。あれで完全に終わらせなくても、続編や改変で新たに展開してもいいのではないかな。とにかく惜しい気持ちでいっぱいだ。
これで終わります。また。(オルエットの主人公の女の子めちゃくちゃタイプや!)
今年一発目
『板尾創路の脱獄王』
『BANDAGE』
『(500)日のサマー』
『Dr.パルナサスの鏡』
『ラブリーボーン』
『パラノーマル・アクティビティ』
『インビクタス』
もっと見なあかん。
面白かったのは、脱獄王、ラブリーボーン、インビクタスなど。
BANDAGE、サマーなどもまあまあ。
パラノーマル・アクティビティは全くおもろなかった。ってか怖くない。
脱獄王は板尾の芝居がとにかく素晴らしい。コントの芝居しかできない松本人志とは違い、板尾は映画の芝居ができる(どっちが優れているとかではない)。実際の監督業をどれくらい行ったのかはわからないけど、これから沢山作って欲しい。
ラブリーボーンは、ずっーと口が開いたまま塞がらなかった。本当にワケがわからなくてすごかった(意味とか内容は容易に理解できる)。「もしかするとこれがテン年代の映画なのか?」と思わざるを得なかった。こんな大奇作を感動ファミリー映画とか言えるアメリカってヤバい。説明し難いからとにかく見るべし。
2009年映画ベスト10・書き直し
昨年の大晦日にアップした記事をケータイでいじっていたら、途中部分が消えてしまったので、ランキングだけ再度発表します。
第10位『カイジ 人生逆転ゲーム』
第9位『ミルク』
第8位『カールじいさんの空飛ぶ家』
第7位『THIS IS IT』
第6位『精神』
第5位『イングロリアスバスターズ』
第4位『母なる証明』
第3位『グラントリノ』
第2位『エヴァンゲリヲン 新劇場版:破』
第1位『愛のむきだし』
2009年映画ベスト10
本日は、2009年映画ベスト10を発表します。
予告ではベスト5だったのですが、面白い作品が多かったので変更いたしました。
はじめに、僕が劇場で見た2009年劇場公開作品を列挙します。目標は50本だったのですが、怠けてしまい結果43本になりました、悔しい。
『感染列島』
『チェ・28歳の革命』
『誰も守ってくれない』
『チェ・39歳別れの手紙』
『愛のむきだし』
『チェンジリング』
『ベンジャミンバトン 数奇な人生』
『SR サイタマノラッパー』
『おくりびと』
『ワルキューレ』
『buy a suit スーツを買う』
『バーンアフターリーディング』
『レイチェルの結婚』
『グラントリノ』
『ミルク』
『余命1ヵ月の花嫁』
『精神』
『ウルトラミラクルラブストーリー』
『ターミネーター4』
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』
『ディア・ドクター』
『山形スクリーム』
『サマーウォーズ』
『ナイトミュージアム2』
『20世紀少年〈最終章〉僕らの旗』
『サブウェイ123 激突』
『しんぼる』
『カムイ外伝』
『東のエデン 総集編 Air Communication』
『カイジ 人生逆転ゲーム』
『THIS IS IT』
『母なる証明』
『スペル』
『アンナと過ごした4日間』
『イングロリアス・バスターズ』
『東のエデン 劇場版 I The King of Eden』
『カールじいさんの空飛ぶ家』
『パブリックエネミーズ』
『Disney'sクリスマス・キャロル』
『戦場でワルツを』
『アバター』
『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』
『ハンドラのはこ』
振り返ってみると今年は何と言っても、アニメ体験元年でした。
映画でもテレビでも自分は今までほとんどアニメに触れてこなかったので、色々な作品で感動し考えることができ、確実に一つ世界が広がりました。エヴァのテレビシリーズをはじめて見たのも今年です。
しかし怠慢のせいで見逃してしまったものも多いです。『スラムドックミリオネア』『レスラー』『それでも恋するバルセロナ』『あんにょん由美香』『ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ』『アンヴィル』など。
では、そろそろベスト10発表に移りたいと思います。
夏休みから秋までに見た映画
『山形スクリーム』
『サマーウォーズ』
『20世紀少年第三章』
『サブウェイ123』
『しんぼる』
『カムイ外伝』
『東のエデン 総集編』
『カイジ 人生逆転ゲーム』
『THIS IS IT』
『母なる証明』
『スペル』
『アンナと過ごした4日間』
激忙しの夏休みは仕方ないとして、学期始まってからもあまり見てない。何故だろうか?理由はわかっている。今年の邦画の不作たるや。全くと言っていいほど面白そうな映画がない。全然洋画贔屓じゃないのに、邦画への興味が湧かない。もはや、これは深刻な問題である。日本アカデミー賞候補すら思いつかない。剣岳か?
20世紀少年、しんぼる、カムイ外伝はダメ。三作とも、何だろうな、張り切ってるんだろうけど、やりたいことに対する作り手のキャパが追いついてない。
カイジは頑張っていました。なかなか満足できました。傑作なんてものじゃないけど、良かったと思います。それはマンガに比べたら迫力とか戦略的描写とかは足らないけども、とても画になるとは言えない三つのゲームを二時間の中に入れて、ちゃんと見せるものにするのは、簡単なことではないです。キャスティング良いです。光石、松山、松尾などで脇をちゃんと固めて、どうしても声の張り方と台詞運びが演劇チックな藤原(そんなに気にはならないが)をフォロー。香川はオリジナルの利根川イメージから少し離れていて残念な向きもあるが(アニメ版の白竜が素晴らしいため)、重要場面での表情や仕草はさすが。天海は冒頭の事務所のシーンでほとんど仕事終わった感じ。
サマーウォーズは言及しないですけど、まあまあ面白かったです。
THIS IS IT、母なる証明、アンナと過ごした4日間は良いです。
これまでで、新作32本。目標な50だった。無理かな…
ではさようなら。
大学前期で見た映画
色々と忙しく見る本数が減ってきた。目標達成できるか?
『バーンアフターリーディング』(コーエン兄弟)
『レイチェルの結婚』(ジョナサン・デミ)
『グラントリノ』(クリント・イーストウッド)
『長屋紳士録』(小津安二郎)
『ミルク』(ガス・ヴァン・サント)
『余命一か月の花嫁』(廣木隆一)
『精神』(想田和弘)
『ウルトラミラクルラブストーリー』(横浜聡子)
『ターミネーター4』(マックG)
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(庵野秀明)
『ディア・ドクター』(西川美和)
四月・五月はアメリカのウェルメイドな作品が多かったので楽しかったが、
それ以降だんだんと興味を持てる作品が少なくなり、見に行く作品を選ぶのがつらかった。
『バーンアフター』『レイチェル』『グラントリノ』『ミルク』は
アメリカの実力のある監督たちだけあって、どれも面白かった。やっぱすごいな。
まあ、何といっても『グラントリノ』になるのだけども、作品の評価云々は置いといて、
イーストウッドの最後の主演作になるかもしれないものをリアルタイムで劇場で見れたことは、
貴重な経験になったのではないかと思う。
『余命一か月』は平日の昼の回にも関わらず、女の子グループとカップルで賑わっていた。
私は面接帰りのスーツ姿で明らかに浮いた存在。あふれ出る涙を両脇の女の子に見つかるまいと必死で隠した。榮倉奈々の演技って、いい意味ですごく微妙。演技なのかどうかよくわからない。同じものをなんとなく志田未来にも感じる。
『精神』は面白い。私は想田和弘のファンになった。著書にサインしてもらった。
これからも見続けよう。次回は、演劇を題材にしたものらしい。
『ウルトラミラクル』は何かがっかり。確かにすごい感性だと思うが、心にこない。
『ジャーマン+雨』のほうがいいです。
『破』はアスカファンにとっては苦痛だったのではないか。私がそうである。
この作品については友達と語ったり、他の人の言説を聞いたり、ただ見て楽しむだけじゃなく楽しめる。バイト先のそこまで仲良くない女の子と普通に綾波がカヲルがとか話せる。これってヤバいよな。
文化系トークラジオ・LIFEのエヴァ特集で稲葉振一郎っていう社会学者が、エヴァはもう作品じゃなく産業であり文化だと言っていたが、たしかにそう感じる。
『ディア・ドクター』はまずタイトルが悪い。原作小説は『きのうの神さま』という名前。だから何となく見に行く気になれなかったのだが、本当に他に興味がある作品がなくて、何となく見に行った。印象はそこそこ。ストーリーの構成はさすがだなと思うが、どうも演出のキレが悪く、時間が長く感じた。残念。
それでは、また。